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部下を上手に育てる秘訣とは?部下が育たない原因についても解説!


「部下がなかなか思うように育たない…」「部下を上手に育てる方法がわからない…」

部下を育てる上でそう悩んでいる方も多いことでしょう。

この記事では、部下を育てる方法について、部下が育たない原因から正しく育成する方法まで、詳しく徹底解説していきます。

〈目次〉
1.なぜ部下を育成する必要があるのか
2.部下が育つ上司の3つの特徴
3.部下が育たない4つの原因
4.部下を育てる正しい7つの方法

1.なぜ部下を育成する必要があるのか

そもそもなぜ、会社は部下を育てる必要があるのか疑問に思ったことはありませんか?

会社の部署全体を管理して機能させるには、上司が部下を育成して仕事の課題解決を図れる人材に育てることが大切だからです。

現場の戦力や次世代を担える人材に成長してもらうためにも、ある程度の時間や計画を立てて継続的に育成する体制が求められるでしょう。

部下を育成するときは、現場を通して具体的な方法を取り入れながら、上司が配慮して育成を進める必要があります。

どの企業でも、どんな組織でも、部下は必ず存在するので、部下育成をおろそかにしては会社は成長できないので、部下育成は必然的に大切な役割になるのです。

2.部下が育つ上司の3つの特徴

部下が育つ上司の特徴として共通する点は一体どのようなものがあるのでしょうか?

育成のうまい上司はマネジメント力も高い場合が多く、結果的にチームの目標達成率も高くなります。

では、部下が育つ上司の特徴を3つご紹介します。

①目標を明確にしてあげる

部下が育つ上司の特徴として、目標を明確にしてあげることも重要です。

目標を明確に設定できる上司は、部下を育てるのがうまい傾向にあります。

というのも目標設定を適切に行えていれば、業務やタスクをこなすパフォーマンスが向上するからです。

部下に目標をわかりやすく伝えることが肝心で、方向性の提示やどのようにしてアプローチしていくのかを指導することも重要になります。

また、高すぎる無理な目標設定は、一転してモチベーションを下げる要因になるため注意が必要です。

達成できる範囲の目標を設定し、達成する成功体験を積み重ねながら自信をもたせることが肝心なのです。

②結果だけでなくプロセスも大切にする

部下の成果を結果だけで判断して評価するよりも、プロセスやアプローチ方法などを含めて評価できる上司の方が部下を成長させやすいです。

結果を出すことはもちろん重要ですが、結果に対するアプローチ方法やプロセス、前回と比較して伸びたところなどを積極的に褒めることは重要なのです。

結果がついてこなくても努力したことを褒め、次回につなげられるアドバイスを織り交ぜて指導することで部下のやる気向上に繋がるのです。

③仕事を任せて信頼する

実際に部下に仕事を任せてみて、部下を信頼してあげることも重要です。

ある程度の裁量を部下にもたせて仕事を割り振る上司は、部下を成長させることができます。

適度に部下を頼って仕事を任せることができるので、早い段階で経験を積み、実力を伸ばすことが可能だからです。

また、頼りにしていることを伝えれば、部下のモチベーションアップにもつながるのも事実です。

経験を適度に積ませながら部下のやる気を引き出せるというのは、部下が育つ上司に共通しているポイントであると言えるでしょう。

このように、部下が育つ上司には共通している特徴があるので、部下を持っている上司の方はぜひ参考にしてみて下さい。

3.部下が育たない4つの原因

部下を育てている人の中には「部下がなかなか思うように育たない…」と悩んでいる方も多いと思います。

しかし、部下が育たない原因は、「教育される側」ではなく「教育する側」に原因があることも多いのも事実です。

では、部下が育たない原因には一体どのようなものがあるのでしょうか?

間違った部下の育て方や部下が育たない原因について解説していきます。

①コミュニケーションの不足

部下が育たない理由として、まずコミュニケーション不足が挙げられます。

部下とのコミュニケーションは、信頼関係やモチベーションの維持など、部下を育てる上で非常に重要な要素になります。

人によってはコミュニケーションが苦手だったり、仕事が忙しくなかなかコミュニケーションが取れていなかったりするという方もいるのではないでしょうか。

しかし、部下とのコミュニケーションが不足していると、「どのような問題を抱えているのか」「本人がこれからどうしていきたいのか」という、本人の意思や考えを聞く機会を逃してしまいます。

また、部下としても「上司が自分に求めていることは何なのか」「今抱えている課題を解決するためにどうすれうばいいのかわからない…」と考えている人も多いです。

そのため、日常のコミュニケーションをはじめとして、必要に応じて週に1回や月1回 1on1をして、お互いの考えやこれからの方針について確認し合ってみるのも良いでしょう。

②部下を褒めずに認めない

部下を褒めたり認めたりしないのも部下を育てる上で良くありません。

たとえ意図的でなくても部下が成果を出しても褒めず、部下の仕事を認めない態度を取ると、部下は成長に影響を与えることもあります。

上司の基準で考えた場合、「その程度の仕事は誰でもできる」「他に成果を出せている人はいる」と考える人はいるかもしれません。

しかし、部下の立場からすると、新しい仕事を身につけることができたり、目標の成果を上げることができて自身の成長を喜んでいるものです。

なので、部下を褒めずに認めてくれないと、認めてもらえないと感じてしまい自己肯定感やモチベーションの低下につながる可能性もあります。

そのため、上司の立場になったら、部下が頑張っている姿勢や、成果を出した時、目標達成などのタイミングに合わせ褒めるようにしましょう。

それにより、部下も自分の行動を上司が肯定してくれたと認識し、積極性が高まり、モチベーションが向上していきます。

③目的やゴールを強く共有しない

部下に業務の目的やゴールを共有せずに、作業だけ指示する行為も、部下の成長の妨げになる行為でしょう。

細かく説明するのが面倒だからという理由で、業務の目的やゴール、この作業がどのように成果に影響するのかなどを共有しない上司も少なくありません。

しかし、目的やゴールがわからないまま作業をさせていることが続くと、積極性を失ったり、モチベーションが低下したりして、最悪の場合には退職してしまう可能性もあります。

仕事において目的やゴールを自分で考えることも大切ですが、自身で考えることは中堅社員になってからでも遅くはありません。

なので、新人や中途社員などの会社に入ってきたばかりで教育段階の場合には、仕事への理解を深めてもらうために、目的やゴールの共有は積極的におこなうようにしましょう。

④部下に任せずに自分がする

先輩や上司の中には、「自分がやった方が早いから」「ミスされたら面倒だから」という理由で、部下に仕事を振らないで自分でやる人もいます。

しかし、部下の成長を考えると、仕事を振らないのは部下の経験する機会を奪っているということです。

なので、部下の能力や経験を考慮して、部下でもできる仕事であれば、積極的に仕事を振っていくようにしましょう。

中には、何回教えても覚えない、失敗がなくならないという部下もいるかもしれません。

そのような時には、部下の考え方や失敗の原因、改善策まで一緒に考えるなどサポートしながら経験を積ませていくことで、部下の成長につながります。

また、部下が成長すれば将来的に自分が楽になるため、部下にある程度仕事を任せることも大事であることを覚えておきましょう。

これらの部下が育たない原因を改善するだけでも、驚くほど育成上手になります。

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4.部下を育てる正しい7つの方法

部下を育てるのがが上手い人は、部下の特性や置かれている状況によって少しずつ対応を変えています。

そして、そのちょっとした工夫こそが、部下の成長につながる大切なポイントになるのです。

では、部下を成長させるために大切なポイントとは、どのようなものなのでしょうか?

正しい部下の育て方について7つ解説します。

①まずは部下の特性を把握する

部下を育てる上で大切なのが、部下の特性を把握することです。

部下にはそれぞれ個性があり、長所や短所が異なるため、全ての部下を同じように育てれば良いというわけではありません。

性格や特性、得意や苦手など、部下のことをしっかりと理解した上で、適切な対応をしていくことで部下の成長を促進させることにつながるでしょう。

とくに、部下がなかなか育たないと悩んでいる場合には、認知特性(人が物事を認識する上で得意とする方法)や得意・苦手といった表に出にくい部分に注目して見てください。

「同じことを説明しているのに理解が遅い」「何度も同じ失敗をする」など、目立った部分がある場合には、その人の特性や得意・苦手を考慮することで改善する可能性もあります。

②部下の考えしっかりと聞く

部下を育成する上で大切なのが、部下の考えをしっかり聞くことです。

上司は自分のやり方や考え方を押し付けるのではなく、部下が何を考えているのか、本人はどうしていきたいのかをしっかりと聞いた上で方針を示していくことが必要になります。

また、聞き手として良くない行動として挙げられるのが、何かしながら相手の話を聞くことです。

この行動は、部下からしてみると片手間で話を聞かれていて、部下のことを蔑ろにしていると感じてしまい、信頼を無くす可能性もあるでしょう。

なので、たとえ忙しいときでも、話し相手に真摯に対応することで、認識の齟齬を防止したり、相手の信頼を得たりすることにつながります。

相手を尊重して対応している姿勢は、部下にもしっかりと伝わるので、まずは、いい聞き手として相手の話を聞く姿勢を作ることを心がけてみましょう。

③部下に目標を与える

部下の育成を怠っていると、部下のやる気が低下している時期や、モチベーションが低い時期というものは誰しも存在します。

仕事をしていると、この問題は誰にでも起こり得ますが、部下のやる気やモチベーションを維持・向上させるのは育成の上でもとても重要な要素です。

そして、やる気やモチベーションが低下している際の原因としてよくあるのが、そもそも明確な目標が無いということが挙げられるでしょう。

目標は自身の行動指標となるものなので、目標が無いまま過ごしていたり、曖昧なままだったりする場合、これからどうすればいいのかがわからずに悩んでしまう原因になります。

なので、仕事において部下に目標を与えることで、これから進むべき道が明確になるため、一時的なモチベーションの低下などには効果的です。

また、目標を与える際には上司から目標を共有されるだけの場合、上司にやらされていると感じてしまうこともあるため、お互いに適切な目標設定ができるように話し合いをした上で決めるようにしましょう。

④自分で考える機会を設ける

上から指示されなくても自分で考えて行動できる人材というのは、どこの現場においても重宝される人材です。

そのため、自分で考えて行動できることを一つの目標としておいている上司も多いでしょう。

しかし、自分で考えて行動するためには、自分で考える機会を設ける必要があります。

その際に、注意しなければいけないのが答えを簡単に教えないことです。

聞けば答えを教えてもらえる場合、「効率的だから」「先輩に聞いたほうが間違えないから」ということで、自分で考えることを辞めてしまう可能性もあります。

なので、このような場合の上司は最終的な決定の判断とサポート役に徹しましょう。

「必要な情報だけを与えて自分で考えてもらう」「答えを出しても見解を報告して微修正をする」など、部下の育成のためには積極的に自分で考える機会を設けて、どのような時にもまずは自分で考えてみるという状況を作ることが大切なのです。

⑤あえて部下からの意見を求める

自分で考える癖がついてきた後には、あえて具体的な指示は出さずに部下に考えてもらったり、意見を求めたりしてみましょう。

部下に「次はこうしてこう進めて欲しい」など、いつも具体的な指示を出してしまうと、指示に従っていればいいと消極的になってしまう場合もあります。

また、ある程度仕事に慣れてきた場合だと、上司からの明確な指示に対し、部下は「やらされている感」を抱き、モチベーションが低下してしまうこともあるでしょう。

なので、まだ仕事に慣れていない時期や緊急かつ重要な仕事の場合を除いて具体的な指示はあえて出さずに、目的や目標を共有して考えてもらったり、意見を求めたりすると部下の成長につながります。

ただの仕事の丸投げは、部下からの信頼を損なう可能性もあるので、情報の共有などコミュニケーションはしっかりとるようにしましょう。

⑥部下と常に向き合ってフォローする

部下と常に向き合ってフォローすることは、何よりも重要です。

上司として仕事をしていると、忙しくてフォローができないということもあるでしょう。

しかし、育成をする上で部下との距離感や姿勢は部下の成長にとって大切な要素です。

部下としても、新しいことに挑戦する場合、失敗しないか不安だったり、誰かに頼りたいと考えたりすることもあるでしょう。

その時に、上司が部下に対して「何かあったらフォローするから安心して仕事に取り組んで」と一声かけるだけでも、安心して全力で仕事に取り組むことができるようになります。

そして、部下の成長のために一緒になって向き合っているという姿勢が伝われば、部下のやる気の向上や積極性を促すことにもつながるので意識してみてください。

まとめ

この記事では、部下を育てる方法について、「なぜ部下を育成する必要があるのか」「部下が育つ上司の3つの特徴」「部下が育たない4つの原因」「部下を育てる正しい7つの方法」の観点から徹底解説しました。

部下が正しく育つには、上司が正しい部下に育てるための知識や知見を正しく習得しておく必要があることがわかりました。

これを読んで、少しでも部下の育て方が上手になる人が増えれば幸いです。

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