コラム

組織コンサルティングって実際どうなの?組織コンサルの選び方も解説!


組織コンサルティングの実施を検討しているけど、組織コンサルって実際どうなの?

そう不安に感じている人も多いことでしょう。

組織コンサルは、企業の組織や人事に関するありとあらゆる課題を解決するプロフェッショナルです。

この記事では、組織コンサルティングについて、皆さんが気になる疑問をわかりやすく解説していきます。

〈目次〉
1.組織コンサルティングとは?
2.組織コンサルタントの仕事内容やスキル
3.組織コンサルティングを実施するメリット
4.組織コンサル選びの3つのポイント

1.組織コンサルティングとは?

Businessman Touching a Graph Indicating Growth

組織・経営コンサルティングとは、企業競争の中で生き抜くためにより良い経営を目指すに当たって、企業の戦略や方針・計画などについて相談し、第3者の視点から選択肢を提案してもらったり、問題点を指摘してもらったりするサービスのことです。

日々同じ環境の中で業務に明け暮れていると外に目を向ける余裕がなくなり、めまぐるしく変わっていく時代についていけず取り残されてしまうことが多々あるでしょう。

例え社内に存在する問題に気づいていても、実際にそれに対応するにはそれなりのエネルギーが必要です。

そんなときに経営コンサルティングを活用することで、滞った問題を打破し、時代に先駆ける企業として前進できるきっかけを作ることができます。

そんな経営コンサルティングのうち、組織や人事に関わることに特化しているのが組織コンサルティングで、組織・人事コンサルティングとも呼ばれます。

組織・人事コンサルティングは大きく分けると以下の3つに分類されます。

・採用コンサルティング
・組織コンサルティング
・人材育成コンサルティング

新卒・中途などの採用計画や採用の仕組みを構築するなど、採用に関する幅広いサポートが採用コンサルティング、現状の組織診断と組織改革、人事制度構築、人事評価制度の診断や整備といった、組織をより良い方向に改善するためのサポートが組織コンサルティング、新入社員はもちろんのこと将来の幹部や役員も含めた人材の教育や育成の体系の構築、海外へと業務を拡げる際の人事戦略の立案や制度の構築をするグローバル人事マネジメントなど、人材育成に関するサポートが人材育成コンサルティングとなります。

つまり、狭義でいう組織コンサルティングとは、会社に在籍している社員や役員の形成する組織に存在する問題点を客観的にあぶり出し、より良い状態に導くための制度を構築していくためのサポートをすることです。

社員の業務へのモチベーションを高め、より企業として成長が見込める組織に変革するためには、組織コンサルティングの存在が大きな力を発揮する可能性があります。

特に、大手企業の海外進出や、M&Aによる組織の合併・統合などが、組織コンサルティングのニーズが高まる例でしょう。

2.組織コンサルタントの仕事内容やスキル

組織コンサルティングを行っているコンサルタントの仕事内容やスキルをご紹介します。

①組織コンサルタントの仕事内容

組織・人事コンサルタントの仕事は、クライアント企業の採用・人事戦略の策定や人材育成カリキュラムの構築、組織・人事評価制度の刷新などを通じて、組織・人事面での経営課題を解決することが仕事になります。

採用・人事や人材育成、組織構造などの人的資源に関する戦略は、クライアントの経営にとって最重要事案となります。その為、単純な「コスト削減」よりも優先度の高い目標が設定されるケースが多く見受けられます。

具体的な例として、「離職率の低減」や「スペシャリストの育成制度」などが挙げられます。

特に働き方が多様化している昨今、グローバル人材の増加傾向により、きめ細やかな人事評価制度が求められる傾向にあります。

そのような場合、クライアントにとって最適な戦略を、多くの他社事例を踏まえた上で提案し、クライアント共に試行錯誤を繰り返す根気と体力が必要となります。

人事・組織に関わる戦略は、クライアントにとって最重要機密事項となる為、コンプライアンスや守秘義務の徹底姿勢も重要となるのです。

組織・人事コンサルタントのキャリアとしては、担当クライアントの業界や規模により類似したクライアントからの引き合いが多くなる傾向があるので、グローバル企業特化や中小企業特化など自らの強みとなるフィールドで活躍する方も多くいます。

また、採用戦略・組織構築・人事制度設計・人材育成カリキュラムなど、自らの得意分野にフォーカスして深掘りする事により専門性を高め活躍することも可能です。

自らのベースとなる分野などを強みとして、業界や企業規模の範囲を広げていくことでより多くの企業からの引き合いが増えていくでしょう。

人事制度や組織は、様々な要因により常にある程度の変化を求められる為、一度担当したクライアントにて新たなプロジェクトが発生することがあります。

その際にリピート受注ができるコンサルタントになることは、自身のやりがいとなると同時に、過去の仕事に対して高い評価を得ている証拠となるでしょう。

②組織コンサルタントのスキル

組織・人事コンサルタントに必要なスキルとして、他のコンサルタント職と同様に、現状分析力・課題解決力・論理的思考力・コミュニケーション力は必須となります。

特にクライアントの様々なレイヤーの方と円滑な人間関係を築く為のコミュニケーション力は重要です。

人事制度や組織構造の変革には、多くの場合抵抗勢力が存在することになるでしょう。

抵抗勢力に対して確実な理解を得るためにも、論理的思考力やコミュニケーション力は必須となります。

また、クライアントの個別事情を充分に理解し、最適な案を立案・提示し、完遂するプロジェクト推進力やマネジメント力も問われるでしょう。

クライアントによって正解となる打ち手は異なる為、時には過去の経験のみではカバーできない事もあり得る為、常に情報収集とスキルのブラッシュアップを行うことが大切です。

一方、組織・人事コンサルタントに必須となる資格は、特段ありません。

3.組織コンサルティングを実施するメリット

組織コンサルティングを実施するメリットには、以下のようなものがあります。

①第三者や専門家の視点からアドバイスをもらえる

組織コンサルティングを実施するメリットとしてまず最初に、第三者や専門家の視点からアドバイスをもらえる点です。

社内にいる人間からは決して得られない意見を得られたり、会社の問題点について目から鱗が落ちるような指摘を受けたりするかもしれません。

自社の強み・弱み、業界での立ち位置など、社内にいる人間には把握しづらい客観的な会社の姿を、明確に把握することができるのです。

②専門的な知見から今後の戦略や戦術の提案をもらえる

組織コンサルティングを実施する2つ目のメリットは、単なる第三者の視点というだけではなく、その客観的・専門的な意見をもとに、専門的な知見から今後の戦略を立案してもらったり、どのように問題を解決すればより良い組織として力を発揮できるようになるかについてアドバイスを受けたりすることができる点です。

社内の業務や問題に忙殺されていると、企業の将来性まで見通した戦略を立てるのはなかなか難しいでしょう。

その点、専門家の目から見た場合には、新しい視点や発想からの戦略や改革方法が得られる可能性があります。

それも、あくまで客観的で、公平な見方から得られる視点であることは言うまでもありません。

単純に社内で組織に変革をもたらそうとすれば、中には反発する社員もいることでしょう。

その点、報酬を払って専門家からの意見を取り入れたという前提があれば、社内の人間には言いにくい意見も伝えやすいですし、社内でも同じ組織内の人間の意見よりは納得してもらいやすいはずです。

コンサルティング会社によっては、単に戦略や改革について立案してもらったりアドバイスをくれたりというだけではなく、実際にそれを実行に移すところまでやってくれるコンサルティング会社もあります。

企業の規模が大きくなればなるほど組織には問題が増えていきそうですが、組織コンサルティングを依頼することでメリットが得られるのは大手企業ばかりではありません。

視野が狭くなりがちな小規模の企業でも、組織コンサルティングのサポートを受けるメリットは大きいでしょう。

また、組織コンサルティングで悩みを抱えているなら、FYSがおすすめです!

人材育成のプロであるFYSなら、組織コンサルティングに対して、具体的にどのような手順を踏めば成功できるのか、解決することができます。

次期幹部育成、管理職育成、部下育成でお悩みの方はぜひ一度相談してみるのをおすすめします!

4.組織コンサル選びの3つのポイント

組織コンサルティングを活用して自社の課題を効率的に解決するためには、組織コンサル選びが重要です。

組織コンサル選びで失敗しないためにも、3つのポイントを知っておくとよいでしょう。

そこで、組織コンサル選びにおける3つのポイントについて説明します。

①自社の課題に合った専門領域であること

組織・人事コンサルの専門領域は、コンサルファームや担当者によって異なります。

そのため、自社の課題を軸に、依頼する目的を具体的に提示する必要があります。

効果的なコンサルを受けるためには、改善点や目標を明確化し、関連する領域を得意とするコンサルに依頼することが最も重要です。

1つ目のポイントは、自社を課題解決に導いてくれるコンサルかどうかを見極めることです。

そのためには、組織コンサルの専門分野が自社の課題と関わりが深いかどうかを確認することが必要になります。

自社の課題についてしっかりヒアリングを行ってくれるかどうか、課題解決に向けてのプロセスをはっきり示してくれるかどうかでも、役に立つコンサルかどうかの判断ができます。

②予算から得られる費用対効果が十分であること

組織コンサル選びの2つ目のポイントは、費用対効果です。

社外コンサルを利用する場合は、当然報酬という費用を負担する必要があります。

その費用に見合った効果が得られれば問題ありませんが、費用ばかりかさんで効果が得られないようでは資金が無駄になってしまいます。

費用対効果を見極めるポイントは、自社の規模に見合ったコンサル費用かどうかです。

また、コンサルを受けることによって得られると期待される効果が、費用に見合っているかどうかも確認するようにしましょう。

③十分な実績があること

組織コンサル選びのポイントとして、十分な実績があることも重要です。

きちんとした実績があれば、信頼して組織コンサルをお願いできそうですが、実績がなければ不安になりますよね?

人事に関する課題は、企業によって多種多様です。

様々なケースに触れ、多くの成功事例を蓄積しているコンサルファームや担当者に依頼することは、最善策を導きだす近道なのです。

まとめ

この記事では、組織コンサルティングに関して「組織コンサルティングとは?」「組織コンサルタントの仕事内容やスキル」「組織コンサルティングを実施するメリット」「組織コンサル選びの3つのポイント」の観点からわかりやすく解説しました。

組織コンサルティングのメリットや選び方をきちんと把握して、失敗しない組織コンサルを受けることが何よりも重要です。

皆さんの組織が今よりも少しでも活性化して良い方向に向かってくれれば嬉しい限りです。

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