コラム

人材育成の進め方で失敗しない為の注意点とは?心構えや組織力の高め方についても解説!


人材育成の進め方について悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

人材育成に失敗しない為には正しい手順に沿って実行していけば、成功するのも事実です。

この記事では、人材育成の進め方について、失敗しない為の注意点から成功させる為の手順、更には心構えや組織力の高め方について徹底解説していきます。

〈目次〉
1.人材育成を進める目的とは?
2.人材育成を進める心構えと組織力の高め方
3.人材育成を成功させる進め方4ステップ
4.人材育成で失敗しない進め方の3つのポイント

1.人材育成を進める目的とは?

人材育成って一体何のために進める必要があるのか、いまひとつ理解していない方も多いでしょう。

では、人材育成とは、どのような目的で行われるのか、特に重要な3つの目的に絞って紹介します。

①早期離職を防止するため

人材育成を進める目的として、早期離職の防止があります。

早期離職はどの会社にとっても避けたいですし、多くの企業が頭を抱える課題でもありますよね?

実際に帝国データバンクの調査によると、2019年に「人手不足」で倒産した企業は185件で、前年から20.9%も増加していることがわかります。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200206.html


また、2016年に行われた厚生労働省の調査でも、入社3年以内に離職した新卒入社者の割合は、高卒で39.2%・大卒で32.0%です。

このように企業で早期離職が加速し、人材不足が大きな課題となっているのが現状です。

こうした社員離れを解消するためにも、人材育成は有効でしょう。

もちろん、人によって離職理由はさまざまですが、「長期的に育ててくれる風土」や「スキルアップを支援してくれる組織制度」などがあれば、その企業に魅力を感じることは確かです。

人材育成に力を入れることは、会社への魅力づけになり、早期離職を防ぐことにもつながるのです。

②生産性をアップさせるため

生産性を向上させるのも、人材育成を進める目的の一つとして挙げられます。

①で解説したように、企業における人手不足が顕著になっており、少子高齢化によって、今後採用難の傾向も強まっていくと予想できます。

つまり社員一人ひとりの生産性を高めることが、企業にとっての打開策なのです。

人材育成は社員一人ひとりのスキルや考え方を豊かにしていく取り組みなので、組織全体の生産性を高める意味でも大いに役立ちます。

③スキルの多様化を実現させるため

スキルの多様化の実現も、人材育成を進める目的として適切です。

消費者のニーズが多様化している昨今、社員に求められる知識やスキルもまた多様化しています。

さらにデジタル技術が日進月歩で進化しており、スキルはすぐ陳腐化しかねません。

つまり社員一人ひとりに多様なスキルを身につけさせ、アップデートさせていくことが大切なので、その意味でも人材育成は必要であるといえるでしょう。

2.人材育成を進める心構えと組織力の高め方

人材育成は心構えや考え方で結果が決まるのも事実です。

良い心構えを作ってから、達成すべき明確な目標を掲げて、熱意と能力を掛け合わせて仕事をやり切っていくことが大切になります。

また、自分の得意分野を存分に活かすことを意識することも大切です。

今と未来において、自分以外の人や社会の役に立つという使命感を持って仕事に取り組んでいき、自分自身に与えられた役割を果たしていく必要があります。

そうすれば、仕事の結果にもつながって素晴らしい人材をなる得ると言えるでしょう。

①人材育成と組織作りの心構え

リーダーとして実行すべきことをやり切り、積み上げていけば、部下や組織を動かすことができます。

部下や組織の価値ある行動の積み重ねが、成長につながっていくので、部下や組織、お客様の幸せを考え、常に「役に立つこと」を念頭におきましょう。

更に、向上心とリスペクトの気持ちを持って、細部にこだわる意識を持つことも大切です。

目の前のことだけでなく、企業や企業を取り巻く全体からの俯瞰も欠かせませんし、物事の本質を掴んだマネジメントを可能にしていきます。

リーダーは、部下を動かすことで仕事の成果と人材育成を同時進行していく必要があるので、日々の仕事の中で、真意を伝えて理解してもらえるような伝達も重要になってくるのです。

リーダーとして、ポジティブな未来像を描いて伝達していくことで、率先して仕事を引導していきましょう。

そして部下が育ち、組織における良い人づくりを実現するために、リーダーとして、自分自身のスキルを磨き続けていくことが大切なのです。

②部下の人材育成の反映に大切な心構え

部下の育成をする上で、経営者や管理者として持つべき心構えとして重要なのは、以下の4つです。

・部下に言葉の真意が伝わるように意識する
・自分も部下も目標達成の為に一丸となって改善を続ける
・リーダーとして情熱を持って部下に接する
・人材育成の掟である「自らを映す鏡」を常に意識する

すべての部下に、伝えるべきことを明確に確実に伝えることは、リーダーにとって難しい仕事の一つでもあります。

知識やスキルだけでなく謙虚さと素直さが必要ですし人としての心を磨き続けなければならないのが難しい部分です。

また、部下を持つ立場になった時は、目の前のことに一点集中ではなく、「着眼大局、着手小局」の2極の視点から物事を掴むことも大切です。

部下にされるリーダーになるには、自分自身の心構えや持つべき視点がきちんとできている上で、人としても尊敬される必要があるのです。

③部下と組織が伸びる組織づくりのポイント

部下と組織力を高める為に心がけるべきことは、以下の4つです。

・やるべきことをやり切る組織作りを目指す
・積み重ねる知識や実力が人材育成の大きな力となるようにする
・部下の役に立っているかを常に確認できるようにする
・自分と人材育成につながる仕事に対する心構えをもつ

仕事は人と人が役立ってこそ活きるものですし、そうすることで組織力も自然と高まります。

そのことを自分の仕事を通して伝えられるリーダーは、幸せ度の高い部下の集まる強い組織を作り上げていくでしょう。

このように、良い組織を作っていくための経営者や管理職としての心構えを確認して、組織力を高めていくことが大切なのです。

3.人材育成を成功させる進め方4ステップ

人材育成を成功させるには、正しい進め方に沿って実行していくことが重要になります。

では、人材育成を進める際に必要なステップを4つに分けて詳しく解説します。

①誰が何をしているのか現状の課題を明確に把握する

まず、人材育成を成功させるために現状の課題を把握するところからスタートしましょう。

どの従業員が一体何の業務をなぜ行っているのかを具体的に把握した上で、それぞれの生産性や効率性を考える必要があります。

更に、労働時間や業務量は適切であるか、スキルに合わせて適切なポジションが割り振られているのかも確認して、現場の声にも耳を傾けるようにしましょう。

今起きている問題は、現場にいる従業員が一番実感しています。

業務をこなしていく上で感じている問題はあるのか、一人一人に耳を傾け、できるだけ多く問題点を先に洗い出しておくことが重要なのです。

②理想の人物像をイメージして人材育成の方向性を決める

企業が成長するために必要な人物像をイメージすることも、人材育成を成功させる必要不可欠なポイントになります。

なぜならそうすることで現状で従業員に足りないところが明確になり、人材育成の方向性を決めやすくなるからです。

ただし、理想像は企業の経営方針によって変わってくるため、必ず上層部も交えて必要な人物像を考えましょう。

また、人材育成には計画性も大事なので、なんとなく始めるのではなく、「◯〇ヶ月以内に」「〇〇を目標に」「〇〇で活躍する」など、数字を使って具体的に目標を立てることも大切です。

目標を言語化すると、担当者だけでなく教育を受ける従業員のモチベーションアップにも繋がるので効果的です。

③スキルマップを作成して具体的にまとめる

企業の現状と理想が明確になったら、次にスキルマップを作成します。

スキルマップとは、従業員のキャリア、役職ごとに求められるスキルを時系列にまとめたものです。

作成する際は、人材育成のゴールをはっきりさせましょう。それを踏まえて、担当者や研修頻度を決めていきます。

スキルマップは人材育成の流れを把握できるので、育成しやすいというメリットもありますし、目標設定が明確になるのでおすすめです。

育成の効率性も上がるため、従業員が成長するスピードも早まる可能性が高いです。

④取り組んだ人材育成の効果測定をする

ただ単に計画に沿って進めていくだけでは、人材育成は成功しづらいのが、育成の難しいところです。

時間や労力を無駄にしないためにも、定期的に人材育成の効果を測定するようにしましょう。

「スキルは上がっているか」「業務を効率的に遂行できているのか」「目標達成にきちんと近づけているのか」を確かめ、改善点を見つけることが大切です。

また、効果を測定するときは、定量と定性の両方の基準を設けると良いです。

定量とは数値化できる変化のことで、売上目標や新規顧客獲得件数、テストの点数などが当てはまります。

一方で、定性とは数値化できないものを指します。仕事に対する積極性や効率性なども、しっかり評価することが大切です。

頑張った分だけ評価されると、従業員のモチベーションの向上に繋がるだけでなく、もっと成長したいと思ってもらえるので、効果測定は重要なのです。

また、人材育成で成功させたいなら、FYSがおすすめです!

人材育成のプロであるFYSなら、人材育成の進め方に対して、具体的にどのような手順を踏めば成功できるのか、解決することができます。

次期幹部育成、管理職育成、部下育成でお悩みの方はぜひ一度相談してみるのをおすすめします!

4.人材育成で失敗しない進め方の3つのポイント

人材育成を進める上で、失敗しない為に意識するべきポイントがあります。

せっかく育成を頑張るなら、誰だって失敗したくありませんよね?

では、人材育成で失敗しない進め方のポイントを3つ紹介します。

①人材育成する上で何を重要視するのかを決める

人材育成の進め方で失敗しないポイントとして、何を重要視するのかをきちんと決める必要があります。

重要視するものを明確にすると、教育方針も決めやすくなります。

教育方針が決まっていないと、従業員に対して何を重点的に教育するべきかはっきりしません。

重要視するものを明確にした上で教育方針を決め、全体で守っていくという意識を持つことが失敗しない秘訣でもあるのです。

②人事としての業務と両立できるような仕組みづくりをする

人材育成の担当者には、人事として本来の業務ももちろんあります。

通常の仕事と人材育成を両立させるのが課題となりますが、本来の業務が忙しいと人材育成に手が回らなくなってしまいがちです。

人材育成は企業を成長させるために欠かせない業務なので、担当者が無理なく両立できる仕組みを作ることが重要です。

担当者に人材育成の重要性を伝えた上で、業務量を調整するなど、組織が一丸となってサポートをしていくのも、失敗を防ぐコツです。

③自分の責任のもとで実戦経験を積ませる

部下を成長させたければ、自身の力を試せる場=実践経験を積むことができる場を上司が用意してあげましょう。

主体的に働ける環境があると、自分で考えて行動できるようになりますし、経験を積めるだけでなくモチベーション向上にも繋がりやすいです。

もちろん失敗するリスクはありますが、失敗を通して学ぶこともあります。現場で必要な実践的なスキルも身につくでしょう。

ここで重要なのが、部下を評価する時は、結果だけでなくプロセスを含めて評価してあげることが大切です。

ギリギリまで手を出さず部下にやらせ、失敗してしまった時の責任は上司が持ちましょう。そうすることで、仕事に対して嫌悪感を抱きにくくなります。

仕事を任せて部下の成長を促すと言っても、思うがままにやらせて良いわけではありません。

どのように業務をこなしているかを常に把握し、適切なタイミングでアドバイスやフォローをすることが大切です。

部下が困っている時に上司や先輩が助けてあげられるような仕事環境だと、部下や企業の成長にも繋がるので、人材育成を進める上で失敗しにくくなります。

まとめ

この記事では、人材育成の進め方について、「人材育成を進める目的とは?」「人材育成を進める心構えと組織力の高め方」「人材育成を成功させる進め方4ステップ」「人材育成で失敗しない進め方の3つのポイント」の観点から解説しました。

人材育成の進め方は重要で、失敗する進め方と成功する進め方があり、何を意識して育成することが大切なのかがわかりました。

人材育成の正しい進め方を多くの企業が理解し、適切な組織作りができる環境が増えていくことを願っています。

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